【種類一覧表あり】障害福祉サービスの種類について徹底解剖!サービス内容や利用方法、料金についてわかりやすく解説

障害福祉サービスを利用するにあたり、利用できるサービスの種類や利用の流れ、料金について性格に理解しておくことは大切です。

「自分や家族に合う障害福祉サービスを見つけたい!」「役所や施設に行く前に、まずはネットで調べたい」など障害福祉サービスの種類や内容について気になることは多いですよね。

この記事では、障害福祉サービスの種類を一覧で紹介し、利用までの流れや必要な準備、利用料金ついても紹介しています。

おすすめの探し方や、サービスを受ける際の注意点なども紹介していますので参考にしてみてください。

障害福祉サービスの種類

障害福祉サービスの種類は多くありますが、大きく種類を分けたときに「訓練等給付」と「介護給付」の2つが中心になります。

さらに細かくサービスが分けられますが、その中のにあるサービスを「訓練等給付」と「介護給付」に分けてひとつずつ紹介していきます。

訓練等給付のサービス

「訓練等給付」とは、障害のある方が日常生活や社会生活を営むために必要な訓練などを支援するサービスです。

大きく分けると「自立訓練」「就労支援」「居住訓練」があり、ひとつずつわかりやすく解説していきます。

自立訓練

  • 機能訓練
    リハビリやトレーニングで身体機能、生活能力の向上を目指すサービスです。理学療法士や作業療法士によるリハビリテーション等を行います。
  • 生活訓練
    障害のある方が自立した生活に向けて、生活能力の維持・向上を目指していくサービスです。

就労支援

  • 就労移行支援
    一般企業への就職を希望する障害のある方を対象に、就職に必要な知識やスキル向上のためのサポートを行うサービスです。
  • 就労定着支援
    就労移行支援や就労継続支援などを利用して就職した方へ向けて、働き続けるためのサポートを行うサービスです。
  • 労継続支援A型
    雇用型とも呼ばれて、障害や難病のある方が雇用契約を結んだ上で一定の支援がある職場で働くことができるサービスです。一般の雇用と同様に労働基準法や最低賃金が適用されます。
  • 就労継続支援B型
    非雇用型と呼ばれ、雇用契約はありません。給料の代わりに作業に応じた「工賃」が支払われ、就労移行支援A型への移行や一般企業への就労に向けた訓練を行うサービスです。

居住支援

  • 自立生活援助
    ひとり暮らしなどの独立生活を希望する障害者に向けて、生活上の困りごとの相談を聞いて、自分で解決できるように援助するサービスです。
  • 共同生活援助(グループホーム)
    障がいのある人が一軒家やアパートなどに定員10人以下で共同生活を行い、世話人などから生活の支援を受けることができるサービスです。

介護給付のサービス

介護給付とは、日常生活で必要な介護の支援を提供するサービスのことを言います。

「訪問」「日中活動」「施設」というジャンルに分けられており、その中からさらに細かくサービスが分けられているのでわかりやすくまとめていきます。

訪問

  • 居宅介護
    ホームヘルパーが自宅を訪問して、入浴、排せつ、食事等の介護のほか、調理、洗濯、掃除等の家事や生活に関する相談・助言といった生活全般の援助を行うサービスです。
  • 重度訪問介護
    重度の障害がある方にホームヘルパーが自宅へ出向いて支援を行うサービスで、サービス内容は居宅介護に近いですが、サービスには入院時の支援も含まれることが特徴です。
  • 同行援護
    視覚障害のある方が外出する際に同行し、移動に必要な情報の提供や移動の援護、排せつ、食事等の介護のほか、障害のある方が外出する際に必要な援助を行うサービスです。
  • 行動援護
    知的障害や精神障害のある方が外出する際に同行するサービスです。行動する際に生じ得る危険を回避するために必要な援護を行ったり、移動中の介護、排せつ、食事等の介護のほか、行動する際に必要な援助を行うサービスです。
  • 重度障害者等包括支援
    重度の障害があり、特に介護の必要度が高い方に対して居宅介護、重度訪問介護、同行援護、行動援護、生活介護、短期入所などのサービスを包括的に提供するサービスです。

日中活動

  • 短期入所(ショートステイ)
    自宅で介護を行っている方が介護を行うことができない場合に、障害のある方に障害者支援施設や児童福祉施設等に短期間入所してもらい、入浴、排せつ、食事のほか、必要な介護を行うサービスです。このサービスは、介護者にとっての負担軽減(休息)としての役割も担っています。
  • 療養介護
    病院に入院し、食事や排せつの介助だけでなく医療行為も提供するサービスです。このサービスでは、医療的ケアと福祉サービスを併せて提供します。
  • 生活介護
    介護を必要とする方に対して、主に昼間の時間帯で日常生活の支援を受けられるサービスです。手芸やパン製造など、社会生活への参加意欲などを高めることを目的としていることが特徴です。

施設

  • 施設入所支援
    施設入所者に対し、主に夜間において必要な日常生活上の支援を行うサービスです。

障害福祉サービス利用の流れ

障害福祉サービスの利用の流れについて簡単に紹介します。

利用には申請が必要ですが、訓練等給付と介護後給付で申請の流れが一部異なるため、わかりやすい図とともに詳しく解説していきます。

訓練等給付の利用申請手続き

① 利用申請

② サービス等利用計画案の作成と提出

③ 暫定支給決定

④ 支給決定

介護給付の利用陰性手続き

① 利用申請

② 障害支援区分の認定(一次判定・二次判定)

③ サービス等利用計画案の作成と提出

④ 支給決定

障害福祉サービスを利用するときの料金は?

障害福祉サービスを利用する際は、利用料を負担する場合があります。

ここでは、利用料の負担割合と利用上限について触れていきます。

サービス利用料は1割負担で利用可能

障害福祉サービスは、原則として費用の1割負担で利用可能です。
例えば、1時間1000円のサービスを3時間利用した場合、利用者が負担する金額は300円になります。

利用負担には月の上限額があります

障害福祉サービスの利用者負担額には上限があり、以下のように世帯の収入に応じて上限額が定められています。
負担上限額を設けることで、必要なサービスを必要な分だけ利用できる仕組みです。

月あたりの利用負担の上限

区分世帯の収入状況月当たりの負担上限額
生活保護生活保護受給世帯0円
低所得市町村民税非課税世帯(※1)0円
一般1市町村民税課税世帯(所得割16万円未満※2)
※入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム利用者は「一般2」となる
9,300円
一般2上記以外の世帯37,200円
(※1)3人世帯で障害者基礎年金1級を受給している場合、世帯収入がおおむね300万円以下の世帯が対象。
(※2)収入がおおむね670万円以下の世帯が対象。

自分にあった障害福祉サービスの探し方は?

ここまで読んでいただき、障害福祉サービスには多くの種類があることがわかったと思います。
でも、いざ自分でサービスを探そうと思っても大変ですよね。

障害福祉サービスのおすすめの探し方を紹介しますので、順番に見ていきましょう。

WAM NET「障害福祉サービス等情報公表検索サイト」

公的サービスのワムネットが運営する「障害福祉サービス等情報公表検索サイト」で、住所や事業所名からご自身に合ったサービスを検索することができます。

WAM NET「障害福祉サービス等情報公表検索サイト」

フクシーで簡単検索

民間が運営する障がい福祉サービス事業所検索サイト「フクシー」でも、障害福祉サービスを探すことができます。
見やすいサイト設計はもちろん、施設内の写真やスタッフの声などの公的機関のサービスだけでは得られない特別な情報も公開されています。

施設の担当者が自ら情報を載せているため信頼できる情報が集まるサイト設計となっており、わざわざ施設に出向かなくても知りたい情報がわかるので、ミスマッチが少なく障害福祉サービスを見つけることができます。

障害福祉サービスを利用するときの注意点

障害福祉サービスの一覧をみて理解できたと思います。
しかし、サービスの利用には対象者が決まっていることと、必要な条件があるため注意が必要です。

障害福祉サービスの対象者

障害福祉サービスを利用する際には対象者であることや必要な条件があります。
対象者の詳細はこちらです。

  • 18歳以上で下記の条件に該当する
    ・身体障害者
    ・知的障害者
    ・精神障害者(発達障害を含む)
  • 障害児
    満18歳に満たない方で、身体・知的・精神に障害のある児童のこと。発達障害児も含まれます。
  • 難病患者
    障害者総合支援法で指定される難病を指しています。日常生活や社会生活に相当の制限が加わると認められる場合に対象となります。

参考
・厚生労働省「障害者総合支援法」

受給者証が必要

障害福祉サービスの利用には「障害福祉サービス受給者証」の交付が必要です。
障害者手帳がなくても、受給者証があれば障害福祉サービスを利用することができます。

まとめ

ここまで障害福祉サービスの種類について紹介していきましたが、一覧表から種類について知ることができると同時に、利用の流れや料金、注意すべき点についても知ることができたと思います。

インターネットで簡単に探せるポータルサイトもありますので、検索サービスや相談支援サービスを活用して自分に合ったサービスを探していきましょう。