就労移行支援と就労継続支援、両サービスの違いが気になりますか？
この記事では、これら2つの障害福祉サービスについて徹底解説します。
具体的な内容のほか、サービスの選び方や利用時の注意点も紹介していきますので、自分に合った支援サービスを見つけてください。
就労移行支援と就労継続支援の違いを徹底解説
障害者の就労をサポートする制度には、就労移行支援と就労継続支援があります。これら二つの制度は、目的や対象者、提供されるサービスが異なります。
就労移行支援は、障害を持つ方が一般企業で働くためのスキルを身につけることを目的としています。主に訓練や就職活動のサポートが行われます。
一方、就労継続支援は、すでに一般企業で働いている障害を持つ方がその職場で働き続けるためのサポートを提供する制度です。A型とB型があり、それぞれ異なるサービスが提供されます。
就労移行支援の特徴と対象者
就労移行支援は、障害を持つ方が一般企業で働くためのスキルや知識を身につけ、就職を目指すための制度です。対象者は障害者雇用に対象となる方で、18歳以上の方が原則です。
具体的なサービスとしては、職業訓練や職場体験、就職活動のサポートがあります。また、企業との連携を図り、就職が決まった後も適切なフォローが行われます。
利用期間は通常2年を限度としており、その間に一般企業での就職が見込めることが目標となっています。
就労継続支援の特徴と対象者
就労継続支援は、すでに一般企業で働く障害を持つ方が、職場で働き続けるための支援を受けるための制度です。A型とB型があり、それぞれのサービスでは特徴と対象者が異なります。
就労継続支援A型は、一般企業などで働くことが困難であるものの、一定の支援があれば雇用契約に基づいて働ける方を対象にしたサービスです。就労継続支援A型の場合は事業所と雇用契約を結ぶため、最低賃金が保障されています。
一方、就労継続支援B型は、一般企業などで雇用契約を結んで働くことが難しい方に対して、就労の機会や生産活動の場を提供するサービスです。働くために必要な知識やスキルを身につけられるよう訓練をしたり、支援を受けたりすることができます。
これらの制度を利用することで、障害を持つ方が働き続けられるよう、適切な支援が提供されます。
見極めるポイント：あなたに最適な支援サービス
あなたに最適な支援サービスを見極めるポイントは、まず自分の障害の状況や就労に対する希望・スキルを理解することです。
次に、各サービスの特徴や違い、対象年齢や対応範囲を把握し、自身の置かれている状況に合ったサービスを選ぶことが大切です。
また、サービス提供事業者との相性も重要ですので、気軽に相談や見学ができる場所を探してみると良いでしょう。
具体的なサービスでは、就労移行支援、一般就職支援、福祉サービス、職業訓練などがあり、それぞれの目的や活動内容が異なります。
利用期間や費用、サポート体制、実績なども比較検討し、あなたに最適な支援サービスを選ぶことが大切です。
それぞれの支援サービスの具体的な取り組み
ここまでで就労移行支援と就労継続支援について簡単に解説してきましたが、それぞれの支援サービスについて具体的な取り組みを解説していきます。
なお、支援サービス選びの際は自分一人で悩まず、専門家やスタッフと相談しながらサービス選びを進めることが大切です。
就労移行支援
就労移行支援は、障害を持つ方が一般就労へステップアップするための支援サービスです。
まず、適切な職種選びや希望に沿ったスキル習得をサポートし、職場体験や模擬就労を通じて実践的な練習が行われます。
企業との連携も密に行われ、障害者雇用に理解のある企業への就職が可能となります。
また、就労後も定着サポートが続けられ、働く上での不安や課題に対応します。就労移行支援は、障害を持った方にとって一般就労への道が開かれる重要なサービスです。
就労継続支援A型
就労継続支援A型の事業所は、一般企業などに就職するために必要な知識と能力を身につけるための訓練を行う事業所です。一般企業などに就職するのが難しいものの、適切な支援があれば雇用契約に基づく労働ができる人がA型のサービスを利用します。
特徴の一つとして、利用者はA型事業所と雇用契約を結ぶため、「利用者」であると同時に「労働者」になります。利用者はA型事業所と雇用契約を結ぶため、最低賃金が保障されることも特徴です。
事業者は利用者に対し、就労継続を支援するという「福祉的な視点」と、労働者を適切に扱う「労務管理の視点」を正しく持たなければなりません。
また、就労継続支援A型事業所は一定の範囲内で障害のない人も雇用できるため、障害のある人とない人が一緒に働く場合もあります。
利用者の年齢は、18歳以上65歳未満と定められており、「就労経験があるが、現在は働いていない人」または「就労移行支援サービスや特別支援学校での就職活動を経たが、雇用に結びつかなかった人」の条件を満たす必要があります。
就労継続支援B型
就労継続支援B型は、一般企業などで雇用契約を結んで働くことが難しい方に対して、就労の機会や生産活動の場を提供するサービスです。働くために必要な知識やスキルを身につけられるよう訓練をしたり、支援を受けたりすることができます。
就労継続支援B型事業所では「生産活動」を行い、その対価として「工賃」を受け取ることができます。
A型の事業所とは違って雇用契約が結ばれないため、給与ではなく工賃が支払われます。働くために必要なスキルを身につけたり、支援を受けたりできる点は就労継続支援A型と同じですが、雇用契約が結ばれないため、労働者ではなく、あくまでも利用者としての立場で支援サービスを受けることになります。
A型との違いは具体的な作業内容を比較するとわかりやすく、活動の内容は事業所によって異なりますが、農作業や部品加工などの軽作業が多く、同じ就労継続支援でもA型と比べてより細分化された軽作業を行う場合が多いです。
また、就労継続支援B型の大きなメリットの一つとして、「無理のないペースで働くことができる」ということが挙げられます。事業所ごとに決まりはありますが、働く時間や日数についても相談できる場合が多く、働くことに徐々に慣れていくことができるという安心感があることが特徴です。
支援サービスの選び方と利用時の注意点
支援サービスを選ぶ際のポイントは以下の通りです。
– 自分の希望や能力に合ったサービスを選ぶ
– サービス提供者の実績や評判を調べる
– 複数の事業所を訪れて比較検討する
利用時の注意点としては、まず最初に自分の現状や目的を明確にし、それに基づいてサービス提供者と相談することが大切です。また、サービス利用中に不安や困難が生じた場合は、遠慮せずにスタッフに相談しましょう。契約内容や利用料金についても事前に確認しておくことが重要です。
自分にあった障害福祉サービスの探し方は？
ここまで読んでいただき、就労移行支援事業所と就労継続支援事業所についてわかったと思います。
でも、いざ自分でサービスを探そうと思っても大変ですよね。
おすすめの探し方を紹介しますので、順番に見ていきましょう。
WAM NET「障害福祉サービス等情報公表検索サイト」
公的サービスのワムネットが運営する「障害福祉サービス等情報公表検索サイト」で、住所や事業所名からご自身に合ったサービスを検索することができます。
フクシーで簡単検索
民間が運営する障がい福祉サービス事業所検索サイトでも、障がい者グループホームを探すことができます。
見やすいサイト設計はもちろん、施設内の写真やスタッフの声などの公的機関のサービスだけでは得られない特別な情報も公開されています。
施設の担当者が自ら情報を載せているため信頼できる情報が集まるサイト設計となっており、わざわざ施設に出向かなくても知りたい情報がわかるので、ミスマッチが少なく障がい者グループホームを見つけることができます。
