
「障害があるけれど、一般企業と同じように働いてお給料をもらいたい」 「A型事業所って、B型と何が違うの?自分は利用できる?」
就労継続支援A型(A型事業所)は、障害や難病のある方が、福祉のサポートを受けながら**「雇用契約」**を結んで働くことができるサービスです。 最低賃金が保証されるため、安定した収入を得ながら、一般就労に向けたステップアップを目指せます。
この記事では、A型事業所の具体的な仕事内容や平均的な給料(賃金)、利用するための条件について、厚生労働省のデータに基づき分かりやすく解説します。 B型との違いもしっかり比較しますので、ご自身に合った働き方を見つける参考にしてください。
就労継続支援A型(A型事業所)とは?
就労継続支援A型は、障害者総合支援法に基づく「障害福祉サービス」の一つです。 一般企業での就労が難しい方に対し、働く場所を提供し、知識や能力の向上のために必要な訓練を行います。
最大の特徴は、事業所と利用者が「雇用契約」を結ぶ点です。 これにより、利用者は労働基準法などの労働関係法令の保護を受け、原則として各都道府県の**最低賃金以上の給料(賃金)**を受け取ることができます。
気になる「給料(賃金)」はいくらもらえる?
平均月額賃金:約8万円〜
厚生労働省の調査によると、A型事業所の平均月額賃金は約8万1,645円(令和3年度)となっています。
- 時給:都道府県の最低賃金以上(例:東京都なら1,113円以上 ※令和5年10月現在)
- 勤務時間:1日4〜5時間程度、週20時間以上の勤務が一般的です。
- 社会保険:雇用条件(週20時間以上など)を満たせば、雇用保険や社会保険(健康保険・厚生年金)への加入も可能です。
※あくまで平均であり、事業所や勤務時間によって金額は異なります。
どんな仕事をするの?(仕事内容の例)
A型事業所の仕事内容は多岐にわたります。一般企業に近い環境で働くことができます。
- 事務・IT系:データ入力、書類整理、ウェブサイト制作補助、デザイン業務など
- 軽作業系:部品の組み立て、検品、梱包、ピッキング作業など
- サービス系:カフェやレストランでの接客・調理補助、清掃業務など
- その他:農作業、パン・お菓子の製造販売など
誰が利用できる?A型の対象条件
A型事業所を利用するには、原則として以下の条件を満たす必要があります。
- 年齢要件:利用開始時点で、65歳未満であること。
- 障害要件:身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)、難病などがあり、障害福祉サービスの受給者証を取得できること。(※障害者手帳がなくても、医師の診断書等で利用できる場合があります)
- 就労意欲・能力:雇用契約に基づく継続的な就労が可能と見込まれること。(※就労移行支援を利用したが就職に至らなかった方、特別支援学校を卒業して就職活動を行ったが採用に至らなかった方などが主な対象です)
「A型」と「B型」の違いを比較!
A型とB型の最大の違いは**「雇用契約の有無」と、それに伴う「給料(工賃)の額」**です。
| 項目 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 |
| 雇用契約 | あり | なし |
| 給与の名称 | 賃金(給料) | 工賃 |
| 金額の目安(月額平均) | 約8万円(最低賃金保証あり) | 約1.6万円(最低賃金保証なし) |
| 対象年齢 | 原則 65歳未満 | 年齢制限なし |
| 利用者の特徴 | 一定の労働時間働ける体力があり、雇用契約に基づく働き方を目指す方 | 体力や体調に合わせて、自分のペースで働きたい方 |
| 社会保険 | 加入できる場合が多い | 原則加入できない |
【選び方のポイント】
- 安定した収入を得ながら、一般就労に向けたスキルアップを目指すなら → A型
- まずは短時間から、体調に合わせて自分のペースで働くなら → B型
利用までの流れ(4ステップ)
STEP1:相談・見学
お住まいの市区町村の障害福祉課や相談支援事業所、またはハローワークに相談します。興味のあるA型事業所を見学・体験利用し、自分に合うか確認します。
STEP2:採用面接
A型は「雇用契約」を結ぶため、事業所による採用面接(選考)があります。ハローワークの紹介状が必要な場合が一般的です。
STEP3:受給者証の申請
採用が内定したら、市区町村に「障害福祉サービス受給者証」の申請を行います。認定調査やサービス等利用計画案の作成を経て、受給者証が交付されます。
STEP4:雇用契約・利用開始
事業所と雇用契約を結び、勤務スタートです。
まとめ:A型事業所で「働く自信」をつけよう
就労継続支援A型は、福祉のサポートを受けながら「働く人」としての権利も保障される、非常に意義のある働き方です。 最低賃金が保障されることで経済的な安定が得られ、それが精神的な安定や自信にもつながります。
「自分もA型で働けるかな?」と思った方は、まずはハローワークや自治体の窓口で相談してみましょう。あなたに合った働き方が、きっと見つかるはずです。
自分にあう就労継続支援A型の探し方は?
ここまで読んでいただき、就労継続支援A型の仕組みや仕事内容について知ることができたかと思います。
でも、いざ自分でサービスを探そうと思っても大変ですよね。おすすめの探し方を紹介しますので、順番に見ていきましょう。
WAM NET「障害福祉サービス等情報公表検索サイト」で検索する
公的サービスのワムネットが運営する「障害福祉サービス等情報公表検索サイト」で、住所や事業所名からご自身に合ったサービスを検索することができます。
WAM NET「障害福祉サービス等情報公表検索サイト」
障害福祉サービスの検索サービス「フクシー」で探す
民間が運営する障害福祉サービス事業所検索サイトでも、就労継続支援A型を探すことができます。
見やすいサイト設計はもちろん、施設内の写真やスタッフの声などの公的機関のサービスだけでは得られない特別な情報も公開されています。
施設の担当者が自ら情報を載せているため信頼できる情報が集まるサイト設計となっており、わざわざ施設に出向かなくても知りたい情報がわかるので、ミスマッチが少なく障害者グループホームを見つけることができます。


